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2025/01/09

2025

新年あけましておめでとうございます。

昨年も整体サロンsolariをご愛顧いただきありがとうございます。
2024年は、大きな怪我や病気もなく過ごすことが出来ました。
年々、身体は少しずつ変化していて今の心と体は今しかありえない。
悪い意味でない「諸行無常」。常にものごとは変わっていく事は、変わらない。

このお店を開業して5年半が経ちました。
最近、その当時の事をふと思い出すことが多くなりました。
帰れないとしても、その初心というものに帰ろうとする必要があると思っています。
あの頃と、この場も少し変わりましたが、また作っていけばいい。
自分のエネルギーも有限だから、どこに、何に注ぐか、もう少し考えてみる。
紅白歌合戦の藤井風さんの「満ちていく」とっても感動しました。
今年のテーマソングですね。
自分にとっても、皆さまにとっても幸せな一年になりますように。
それでは本年もよろしくお願いします。

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2024/11/17

力を抜くために

絵本を描き始めて1年半が過ぎた。
絵本を描くこととの出会いは、自分にとって心の解放の仕方を手に入れたことでもあった。
まだ解放の途上であり、死ぬまでに解放しきることが出来るのかも分からないけど、
そもそも解放しなければいけないわけでもないと思うし、あの世まで持っていくものかもしれない。
それでも今を生きている中で、出来るだけ心地良く自分なりの「自由」を見つけたい。

「絵本を描くこと」は自己に向き合い、その中で余計な力を抜き心の解放へと向かう。
「整体すること」は他者に向き合い、その中で施術を受ける方にも余計な力を抜いてもらい、自身の心の解放へと向かう一助になれればと考えている。

自己ばかりに偏っても良くないし、他者に向き過ぎても良くない。
中庸が良い。自己に向いていても他者が見え、他者に向いていても自己が見える。
両方あることが大事。

芸術と整体の役割は、どちらも余計な力を抜くということ。
過去の歴史からどちらも人間が人間である以上、必要で続いてきたものだと思うが、昨今はより必要になっていると思う。
息詰まる中に、フッとする瞬間をつくりたい。

力を抜くために2
力を抜くために2
力を抜くために3
力を抜くために4

2024/07/05

下ノ畑

東北の岩手県花巻市へ行ってきました。
目的は宮澤賢治のゆかりの地を訪ねることでした。
特に心が動かされたのは「賢治自耕の地」と呼ばれる賢治が晩年ひとり自炊生活をしながら過ごした家の傍にあった畑でした。現在、家は岩手県立花巻農業高等学校の方に移築されて畑だけが保存の会の方々によって残されています。朝早くその場所に出かけていって2時間ほど鳥たちの声を聴きながらぼーっとして過ごしました。とても気持ちのいい時間でした。
僕の考える賢治は、世界に境界線を引かない人。それによって彼の生き方は困難に見舞われたと思います。
質、古着商を営む裕福な家に生まれた賢治は、当時の地方の困窮を極める農村の暮らしに心を痛めながら、彼らと同一化するために苛烈とも思われる試行錯誤を繰り返した一生だったと思います。
賢治ほど巨大な作家になると様々なイメージが出来上がり、その中には聖人君主のような浮世離れしたイメージも存在します。ですが賢治の作品に触れてみると、ドロドロしていたり毒気のある人間の内面の叫びが見受けられ、実に僕らと変わらない人間的な印象を感じます。賢治の過ごした畑に身を置いてみると、賢治がなぜここで過ごしていたかわかる気がしました。自分の中のドロドロした感情に向き合うしんどさを自然の中に身を置くことで和らいでいたのかも知れません。太陽が降り注ぎ、風が吹き、鳥や虫たちは本当に可愛らしく、そこには邪心のようなものは感じません。自分の中の無垢な心はもともと存在し、それを自然が見出してくれるのです。そこには善悪もなく、境界線のない自然そのものの世界です。
自分もこんな気持ちでいれたらどんなに安らかだろうと思いました。
自分の仕事も、solariにおける空間が、自分にとっても、そこに来るお客様にとっても、この賢治の畑のようにありたいなと思いました。

下ノ畑2
下ノ畑2
下ノ畑3
下ノ畑4