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2024/02/28

硬いことが悪ではない

硬いものを柔らかい状態にする。
この仕事の基本であり、シンプルな課題でもある。
あらゆる組織が拘縮すれば、しかるべき細胞に届けなければならない栄養素が届けられにくくなる。
こうした状態を避けることが、未病につながることは間違いないだろう。
日々、人の身体に触れていて、身体のあらゆる部分を柔らかくすることが全て良いわけでは無い気がしている。
その方の、今の生活の状況に合わせてある程度の緊張が身体にあったほうが良い場合もある。
働き盛りの男性などは、身体がぐにゃぐにゃの状態よりも外圧に侵されず、跳ね返すくらいの強さが身体に必要だったりする。その逆に、女性によくみられる首・肩まわりの過緊張が頭痛やメニエール病などの原因となるように、もう少し柔らかい状態であったほうが良いと思う。
硬さも柔らかさも自然の理にかなったものなら良いように思う。そこから逸脱した状態が不自然な症状として立ち現れてくる。つねに隙間をつくり風通しの良い身体にしておきたい。

硬いことが悪ではない2
硬いことが悪ではない2
硬いことが悪ではない3
硬いことが悪ではない4

2024/02/22

感覚を道標に

「感覚は道標」っていい言葉ですね。
ロックバンド・くるりが昨年出したアルバムのタイトルです。
理屈って硬い。自分の中に硬い枠みたいなものがあって外していきたい。
もっと広がっていきたい。
施術においても、見立てや決めつけ、理屈が邪魔して狭くしてしまっている。
人の身体は入れ物。うつわ。その内側にあるものが表面の入れ物にも現れてくる。
ひとの身体に触れる時、思考に固まらず、出来るだけまっさらな心で感じ取りたい。
意志さへ持たず、流れるままに。感覚を道標にして。
2月がもうじき終わります。暑くなったり、寒くなったり、これも自然。抗わず、順ずる。

感覚を道標に2
感覚を道標に2
感覚を道標に3
感覚を道標に4

2024/01/29

ジャムおじさん

昨年、絵本の読み聞かせをしている友人が「アンパンマン」を読んでくれました。
「あぁ、アンパンマンね。」と分かったつもりでいたアンパンマン。
何十年ぶりかに自分の中に入ってきたアンパンマンは目から鱗でした!
アンパンマンではなく、ジャムおじさんの存在に!
お腹を空かせた子どもに自分の顔を差し出し、フラフラになってやってきたアンパンマンに、
余計な事は言わず、いつもと変わらず新しいパンを焼いてあげるジャムおじさんが身に沁みました。
あまりにも当たり前のようで、飾り気がないその存在は、全然凄くなくて、それがスゴイ!
自分もこの仕事を続けてきて、いつの間にかアンパンマンになろうとしていたことがありました。
周りに自分のパンを与え続けて顔の無くなったアンパンマンが空を飛ぶ姿は痛々しいです。

世の中にはアンパンマンになろうとしていっぱいっぱいになっている人もたくさんいると思います。
でもジャムおじさんみたいでいいんじゃないかな。
もう少し肩の力を抜いて。
与え過ぎなくても、今やってる事でも十分かも知れない。
ジャムおじさんが自分の中にやって来てから少し軽くなれました。
この気づきをくれた友人に感謝しています。



ジャムおじさん2
ジャムおじさん2
ジャムおじさん3
ジャムおじさん4